株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2025年02月21日

ゴールド60分足分析 2025年02月21日 

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

gold

 やや頭打ち…。決して崩れているわけではないが、週末というスケジュール感を踏まえれば、致し方ないといえるかもしれない。

 ただ短期サイクル的には、微妙な水準に到達しているといわざるを得ない。特に60分足・一目均衡表ではその雲下限まで押しており、あと少し下がると下抜ける格好となる。一方で特に60分足MACDの舳先はまだ下を向いたままであり、しかしながら0ラインにはすでに到達している。下抜けるか?それとも踏み止まるかで方向感が180°変わる分水嶺。上値余地よりも下値リスクの大きさが、ここに来てより意識され始めていると見るべきかもしれない。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)引き続き、12日安値2860.7ドルを下値支持線、3000ドルの大台ラインを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、昨年12月19日以降の上昇に対する38.2%押し2814.2ドル/2800ドルの大台を経て、同半値押し2770.8ドルへと押し戻される展開が想定されるところだ。さらに下回ると、同61.8%押し2727.4ドル/2700ドルの大台を一つ一つ確認しながら、1月6日安値2614.1ドルに向けて動き出さないとも限らないという点にも注意が必要といえるが、過熱感・往き過ぎ感を除けば特段の下げ要因は現時点では見当たらないのが実状でもある。いつポジション調整に押されないとも限らず、現在は上値の重さが意識されているが、それでも現時点の材料ではあくまでポジション調整と見ておくべきだろう。
(3)わずかながらも史上最高値をさらに更新するなど、「往きつくところまで」といった動きを継続している可能性は高い。ただしその値幅は極端に小さくなってきており、冒頭で記したように本稿執筆時は上値の重さが目立ちつつある。安易に頭打ち→反落と見るわけにはいかないが、上方向のメリットよりも下方向のリスクが増大しているということは、やはり認識しておきたいところだ。
(17:35)

シルバー60分足分析 2025年02月21日 

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

silver

 こちらも上値の重さが目立っているが、その度合いはゴールドに比べると小さい。このため頭打ちというよりは、高止まりと見るのが現時点では妥当といえよう。

 少し形状は異なるが、こちらも短期サイクル的には分水嶺に差し掛かりつつある。まず60分足・一目均衡表では雲上限に接しており、下値を支えられている可能性は高い。一方で60分足MACDは0ラインに達しても、まだ舳先を下方向に向け続けている。その雲を下に従えているだけに、ゴールドよりも下値はより堅いとは考えるが、週末というスケジュール感を鑑みればポジション調整は入ってしかるべしでもある。日足ベースでは過熱感がそれほど台頭しておらず、より期待の方が大きいとは考えるが、気を付けておきたいところだ。


以上を踏まえて当面のポイントは
(1)17日安値31.807ドルを下値支持線、20日高値33.198ドルを上値抵抗線としつつ、放れた方向にはついていきたい。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、昨年12月31日以降の上昇に対する38.2%押し31.618ドル/大台と近い同半値押し31.072ドルを経て、同61.8%押し30.526ドルを窺いかねない点には注意が必要だ。さらに下回ると、30ドルの大台ラインを経て、1月13日安値29.497ドルに向けて動き出さないとも限らないが、そのためにはかなりのネガティブが新たに台頭する必要有と見るのが妥当ともいえる。過熱感を除けば主だった下げ要因が見当たらないのが実状を踏まえれば、現時点の材料で崩れる展開を想定するのはやはり早計と考えておきたいところだ。
(3)19日高値をわずかに上回ったものの、その値幅は極めて小さい。このためまだ上値メドとして意識されている可能性は高く、楽観は禁物といわざるを得ない。それでも14日高値後の下落に対する半値戻し/61.8%戻しはクリアしただけに、目立ってはいないものの勢いづきつつあるのは事実だ。さらに明確に上回ると、その14日高値33.386ドルは目の前ということになるだけに、昨年10月31日高値33.886ドルを窺う展開に発展しないとも限らないという点もある。週末でもあり過度な期待は禁物といわざるを得ないが、それでもまだ期待の大きい局面と考えたいところだ。
(17:45)

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