株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート夕版】2025年02月26日

ゴールド60分足分析 2025年02月26日 

ゴールド日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

gold

 下げは一服した感が強く、本稿執筆時はその下げ幅を削っているのが実状だ。やはり利益確定売り、あるいはその他市場急落に伴う換金目的売りが入っていたのだろう。ただし昨日は米10年債利回りが低下する中でゴールドも下落していたが、その利回りが下げ渋り→反発傾向を見せており、これが現時点のゴールドの上値を押さえている印象は強い。このため戻りも限定的であるなど、まだ底を打ったといい切れないというのが実状といえそうだ。

 もっとも短期サイクル的には、底打ち→反発の気配が見え隠れしている。特に60分足MACDは0ラインと乖離した水準で舳先を上方向に転じており、すでにMACDシグナルとも交差している。そうなると雲を下放れた60分足・一目均衡表にしても、その雲との乖離具合が意識されてもおかしくないところだ。まだ雲上抜け→上値模索回帰となるかは不明だが、その雲ともまだいくばくかの値幅が存在している。もう一段の戻りを期待したい局面と考えたいところだ。


以上を踏まえて当面のポイントは、
(1)12日安値2860.7ドルを下値支持線、24日高値2955.9ドルを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回るまで、上方向を志向する。ただし下回ると、昨年12月19日以降の上昇に対する38.2%押し2814.9ドル/2800ドルの大台を経て、同半値押し2771.4ドルへと押し戻される展開が想定されるところだ。さらに下回ると、同61.8%押し2727.8ドル/2700ドルの大台を一つ一つ確認しつつ、1月6日安値2614.1ドルに向けて動き出さないとも限らないが、昨日は前記支持線手前で反発している。過熱感・往き過ぎ感を除けば特段の下げ要因は見当たらない以上、もう一段ポジション調整に押されないとも限らないというリスクは残るものの、下値は限定されると見たいところだ。
(3)史上最高値となる前記抵抗線まで、主だった上値メドは見当たらない。このため上回ると、3000ドルの大台ラインを経て、再び「往きつくところまで」へと回帰しかねない点には注意が必要だ。ただし昨日の下落を経ても高値圏であるという点は何ら変わっておらず、上値の重さは如何ともしがたいものがある。崩れるとは思わないのみならず、安易に頭打ち→反落と決めつけるわけにはいかないとは考えるが、上方向へのメリットよりも下方向のリスクが増大しているということはやはり認識しておきたいところだ。
(14:25)

シルバー60分足分析 2025年02月26日 

シルバー日足・60分足分析《一目均衡表・MACD》

silver

 こちらも下げは一服した感が強く、本稿執筆時は緩やかながらも下げ幅を削っている。ただし直近の米経済指標は米景気悪化を示唆するものが多く、実需絡みのニーズを持つシルバーを直撃している印象は否めない。このため戻りが鈍いのは、致し方ないといえるかもしれない。

 もっとも短期サイクル的には、ゴールドと大差ないのが実状だ。いや、0ラインと乖離した水準にて切り返した60分足MACDの上昇度、さらには下放れた点は同じ60分足・一目均衡表にしても、その雲との乖離はゴールドより大きい。ファンダメンタルズ的な重石はあるものの、戻りというテクに観点から見れば、こちらの方がよりアドバンテージがありそうだ。


以上を踏まえて当面のポイントは
(1)11日安値31.244ドルを下値支持線、20日高値33.198ドルを上値抵抗線とする。
(2)前記支持線を下回ると、大台と近い昨年12月31日以降の上昇に対する半値押し31.072ドルが次の下値メドということになる。そしてさらに下回ると、同61.8%押し30.526ドルを窺いかねない点には注意が必要だ。ただし昨日は前記支持線手前で下げ止まるなど、すでにいい水準まで下落した印象は強い。さらに下回ると、30ドルの大台ラインを経て、1月13日安値29.497ドルに向けて動き出さないとも限らないが、日足・一目均衡表の雲を下回る必要があることを踏まえれば、かなりのネガティブが新たに必要と見ておくべきだろう。
(3)19日高値をわずかに上回ったものの、前記抵抗線はまだ上値メドとして意識されている可能性は高い。それでも14日高値後の下落に対する半値戻し/61.8%戻しはクリアしているだけに、期待が持てるという点は何ら変わっていない。昨日までの下落で、過熱感も大きく減退した印象は強い。まだ下げ止まり→上値模索回避を確認できたわけではないが、期待感という点では昨日より増したと考えたいところだ。
(14:35)

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