鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 150.50~152.50 |
ユーロ円 | 158.50~160.50 |
ユーロドル | 1.0480~1.0630 |
豪ドル円 | 97.50~99.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米感謝祭の休場を受けて、市場では様子見モードは否めない。そして本日もブラックフライデーで米国市場は半休状態となるだけに、12月相場に向けて調整主導の展開が予想される。さらに今週から始まった円買い及びドル売りも一服しており、市場では再び米債券利回り動向に注視せざるを得ないが、一方でトランプ氏がカナダ・メキシコ及び中国に対し追加関税を掲げたことも市場の波乱要因になっている。それでも就任前の見解に過ぎないだけに、市場はやや過剰反応している嫌いがある。トランプ氏としては、米貿易赤字の改善を目指しているのだろうが、関税引き上げが貿易摩擦を加速させることで、最終的には物価上昇及び雇用情勢悪化を招きかねない。あくまで憶測の域は脱せないが、ドル安志向を強めたいのが本音かもしれない。それでも市場にはウクライナ情勢や中国経済失速などの潜在的なリスク回避志向が根強く、安易にドルを手仕舞う動きとは言い難いのが現状であろう。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は、米債券利回り動向を睨みながら調整主導の展開が予想されるが、日米の政策方針が判明するまでは安易にどちらにも仕掛けづらいのが現状であろう。引き続きレンジ幅ドル円151.00~153.00円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開に変わりはないが、フランスの財政難やドイツの経済指標弱含みなどを背景に、拙速的な上値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0480~1.0630を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円台半ば前後から押し目買いと共に、152円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05割れから押し目買いと共に、1.06台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円152円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は150円前後を中心に、150円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、米ドル主導の展開ではあるが、ECBの利下げ観測を踏まえた戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.05前後から押し目買いと共に、1.06台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円150円台半ば割れではロング、152円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は158円台半ば前後から押し目買いと共に、160円半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、豪ドル円は97円台半ば前後から押し目買いと共に、99円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.80 | 153.10 |
ユーロ円 | 158.00 | 161.20 |
ユーロドル | 1.0430 | 1.06805 |
豪ドル円 | 96.80 | 99.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 149.80 | 153.10 |
ユーロ円 | 158.00 | 161.20 |
ユーロドル | 1.0430 | 1.06805 |
豪ドル円 | 96.80 | 99.80 |
現在のポジション
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0580(SL1.0630買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆98.50(SL97.50売り) |
2024年11月収支経過 (11/01~29日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥135,000 | +¥65,000 |
ユーロ円 | -¥135,000 | |
ユーロドル | -¥135,700(-$850) | |
豪ドル円 | +¥60,000 |
前日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△151.80(150.50ロングカバー)+¥65,000 |
ドル円買い | 50,000 | 150.00(SL149.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.50(SL161.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 158.50(SL158.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0510 |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | 97.30(SL96.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 152.50(SL153.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 150.50(SL149.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 160.50(SL161.10買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 158.50(SL158.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0630(SL1.0680買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0520 |
豪ドル円売り | 50,000 | 98.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 97.50(SL96.90売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。