◆ 一転して“巻き戻し”・・・ - 一時“151円台”

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それでも「米雇用統計」を控えるとあっては…!?

2024年12月05日

◆ 一転して“巻き戻し”・・・ - 一時“151円台”

昨日は「日銀12月利上げ見送り」との一部報道をキッカケに、幅広い通貨に対して“円売り”が進行しました。
一方で「米12月利下げ見送り」との思惑も台頭しており、一転して“金利選好→ドル買い”も目立ちました。
こうして欧州タイム序盤に“11/3高値(150.230円)”を上回ったドル円は、NYタイム序盤にかけて“151.232円”へと駆け上がりました。

一方で昨日発表の「ADP雇用統計」は“ほぼ予想通り(+14.6万人)”だったものの、前月分に“下方修正(+23.3万人→+18.4万人)”がかかりました。
続いて「ISM非製造業景況指数」も“前月を下回った(52.1)”ことで、その後は“ドル買い”が緩みました。
こうして米10年債利回りが“急低下(4.28%→4.17%)”する中、NYタイム中盤には“150円割れ(安値は149.996円)”へと押し戻され、そのまま“150円台”にて昨日の取引を終えるに至っています。


◆ “上値の重石”は剥落したが・・・? - 日銀12月利上げ観測

ただ冒頭で記した「日銀12月利上げ見送り」との思惑は、これまで上値を押さえ込んできた要因が“剥落”したことを意味するものです。
その意味では“上値の重さ”よりも“下値の堅さ”がより意識されると見るのが自然です。
ただ明日に注目の「米雇用統計」を控える状況下、「仏政局不安」は燻り続けており、早ければ6日に実施される「韓国大統領の弾劾決議」も重石として圧し掛かる展開が想定されるところです。
特に「日銀12月利上げ見送り」となったとしても、「同1月利上げ」との思惑が後退しない限り、“上値の重さ”は引きずると見られます。
つまり昨日の動きは、どこまでそれが進行できるか…?

やや流れが変わった印象はありますが、基本的には“方向感定まらず”は継続すると見ておきたいところです。
“上値は重い”が“下値はしっかり”をより意識しながら…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

152.050(週足・一目均衡表転換線、大台)
151.949(11/28高値、200日移動平均線)
151.675(日足・一目均衡表転換線)
151.535(11/29高値)
上値5:151.404(11/20~12/3の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:151.232(12/4高値、50日移動平均線)
上値3:151.006(50週移動平均線、大台)
上値2:150.877(-1σ)
上値1:150.766(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:150.626
下値1:150.240(12/3~12/4の38.2%押し)
下値2:150.000(大台)
下値3:149.934(12/3~12/4の50%押し)
下値4:149.621(日足・一目均衡表先行スパン上限、12/3~12/4の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値5:149.524(12/4安値)
149.249(12/3~12/4の76.4%押し)
149.000(大台)
148.907(20月移動平均線)
148.843(100日移動平均線)
148.719(週足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ、ピボット2ndサポート)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

98.528(11/29高値、日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線)
98.349(週足・一目均衡表先行スパン下限)
98.225(、ピボット2ndレジスタンス)
98.128(-1σ)
98.017(12/2高値、11/20~12/4の38.2%戻し、大台)
上値5:97.639(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
上値4:97.532(12/3高値)
上値3:97.242(11/20~12/4の23.6%戻し)
上値2:97.143(12/4高値)
上値1:97.000(大台)
前営業日終値:96.850
下値1:96.605(100週移動平均線)
下値2:96.459(-2σ)
下値3:96.126(ピボット1stサポート)
下値4:96.000(大台)
下値5:95.910(12/4安値)
95.401(ピボット2ndサポート)
95.324(9/18安値)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

194.627(11/25高値)
194.074(11/20~12/3の61.8%戻し、20日移動平均線、週足・一目均衡表基準線)
193.948(週足・一目均衡表転換線、大台)
193.830(11/26高値、日足・一目均衡表基準線)
193.069(50週移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
192.931(11/20~12/3の50%戻し、100日移動平均線)
192.626(11/27高値)
192.481(11/28高値)
192.385(20週移動平均線)
192.307(11/29高値)
192.000(大台)
191.788(11/20~12/3の38.2%戻し、日足・一目均衡表先行スパン下限)
191.526(12/4高値)
前営業日終値:191.276(-1σ)
191.000(大台)
190.706(12/4安値後の23.6%押し)
190.206(12/4安値後の38.2%押し)
190.000(大台)
189.802(12/4安値後の50%押し)
189.356(12/4安値、12/4安値後の61.8%押し)
188.955(週足・一目均衡表先行スパン下限、-2σ、大台)
188.898(20月移動平均線、12/4安値後の76.4%押し)
188.088(12/3安値)
188.000(大台)
187.411(9/19安値)

《10:55》
《11:30、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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