◆ やや“ドル売り”先行も・・・ - 米雇用統計

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引き続き“上値は重い”が“下値はしっかり”…!?

2024年12月09日

◆ やや“ドル売り”先行も・・・ - 米雇用統計

注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数は“大幅増(+22.7万人)”を示しましたが、概ねが“予想通り(予想は+20.0万人)”でした。
一方で平均時給は“前月比変わらず(+4.0%)”となる中、失業率が“悪化(4.1%→4.2%)”しました。
このため「米12月利下げ観測」が一段と強まる格好となり、一時は“149.352円”へと値を落とす場面も見られました。

ただその後は『利下げか据え置きかで際どい判断が続く(グールズビー・シカゴ連銀総裁)』『利下げペースを緩める時期が迫っている(ハマック・クリーブランド連銀総裁)』など、その後は“タカ派寄り”の発言が相次ぎました。
この影響で米10年債利回りは“持ち直す(4.12→4.17%)”場面が見られる中、ドル円も“150円台”に押し戻され、そのまま昨日の取引を終えています。


◆ 「日米金利格差縮小」をテーマには“持続性”が・・・?

すでに「ブラックアウト期間」に入っているだけに、今後は「FRB要人発言」に伴う“揺れ動き”は著しく減退すると見られます。
このため「観測報道(リーク記事含む)」への警戒は残しつつにはなりますが、既定路線に乗った感のある「米12月利下げ観測」を前提にしたポジショニングが求められるところです。
それでも「早期の米利下げ打ち止め」が台頭しつつある中、「日銀利上げは最小限」との思惑が根強い以上、「日米金利差縮小」を背景にした動きの持続性については…?

米国側では「CPI(11日)」、日本側では「日銀短観(13日)」が今週は注目されますが、やはり最大の注目は「ECB理事会(12日)」と見られます。
このため“ユーロ主導”で“円買い”が進行したとしても、その際は“ドル買い”も進行する可能性大。
そして逆もまたしかり・・・。

「日米金利差縮小」への思惑から“上値の重さ”は意識されることになるのでしょうが、それでも現在の材料では“下値が堅い”を前提に動きたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.949(11/28高値、200日移動平均線)
151.535(11/29高値)
151.404(11/20~12/3の38.2%戻し、50日移動平均線)
151.359(ピボット2ndレジスタンス)
151.232(12/4高値、50週移動平均線)
上値5:151.000(大台)
上値4:150.931(日足・一目均衡表転換線)
上値3:150.770(12/5高値、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
上値2:150.698(12/6高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:150.392(-1σ)
前営業日終値:149.988(大台)
下値1:149.728(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:149.352(12/6安値、ピボット1stサポート)
下値3:149.249(12/3~12/4の76.4%押し)
下値4:149.000(大台)
下値5:148.907(20月移動平均線)
148.719(週足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線)
148.636(12/3安値、ピボット2ndサポート)
148.401(10/11安値)
148.328(10/10安値)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

97.826(11/20~12/6の38.2%戻し)
97.639(日足・一目均衡表先行スパン下限)
97.532(12/3高値、ピボット2ndレジスタンス)
97.369(日足・一目均衡表転換線)
97.143(12/4高値、-1σ)
97.081(12/5高値、大台)
96.915(12/6高値、11/20~12/6の23.6%戻し)
上値5:96.795(12/6欧州タイム高値)
上値4:96.664(100週移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:96.394(12/6欧州タイム後の76.4%戻し)
上値2:96.227(12/6欧州タイム後の61.8%戻し)
上値1:96.000(大台)
前営業日終値:95.850
下値1:95.650(12/6安値後の押し目)
下値2:95.521(12/6安値)
下値3:95.324(9/18安値)
下値4:95.241(-2σ、ピボット1stサポート)
下値5:95.000(大台)
94.706(9/17安値、ピボット2ndサポート)
94.000(大台)
93.885(9/16安値、ピボットローブレイクアウト)
93.590(9/11安値)
93.421(8/6安値)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

194.805(11/22高値、200日移動平均線)
194.627(11/25高値)
194.074(11/20~12/3の61.8%戻し、週足・一目均衡表基準線)
193.948(週足・一目均衡表転換線、大台)
193.830(11/26高値、日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線)
193.280(週足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線)
193.000(大台)
192.931(11/20~12/3の50%戻し)
192.717(100日移動平均線)
192.626(11/27高値)
192.481(11/28高値)
192.369(12/6高値)
192.047(20週移動平均線、大台)
191.763(日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:191.091
190.725(12/6安値)
190.345(12/5安値、12/3~12/6の23.6%押し)
191.000(大台)
190.829(-1σ)
190.734(12/3~12/6の38.2%押し)
190.229(12/3~12/6の50%押し)
190.000(大台)
189.942(週足・一目均衡表先行スパン下限)
189.723(12/3~12/6の61.8%押し)
189.356(12/4安値)
189.098(12/3~12/6の76.4%押し)
188.957(20月移動平均線、大台)
188.088(12/3安値)
187.976(-2σ、大台)
187.411(9/19安値)

《10:50》
《11:25、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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