◆ さらに“上抜け” - 一気に“152円台”へ

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マネパ為替分析 日刊レポート

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“分水嶺”に差し掛かっているとの認識を…!?

2024年12月11日

◆ さらに“上抜け” - 一気に“152円台”へ

注目の「米CPI」を控えた“様子見ムード”が広がる中、“前日の流れ”は昨日も引き継がれました。
このため米10年債利回りが“上昇(→4.24%)”する中、ポンドを除く主だった通貨に対して“ドル買い”が進行しています。
このためドル円にも買い圧力がかかる格好となり、“200日移動平均線(昨日は151.989円)”を上回ると、NYタイム中盤にかけて“152.192円”へと駆け上がるに至りました。

もっとも前記“様子見ムード”は如何ともしがたく、“さらなる上値模索”は抑制されています。
こうして次第に“利益確定売り”が目立ち始めると、本日東京タイムにかけて“151.70円水準”へと押し戻されていますので、“上値の重さ”が意識されているともいえそうです。


◆ リスクは“巻き戻し(さらなるドル買い)”だが・・・? - 米CPI

こうした中、いよいよ本日はその「米CPI」が発表されます。
事前予想は“総合は前月より伸び拡大/コアは同水準”が想定されていますので、この数値との“乖離具合”がポイントということになりそうです。

短期金融市場を見ると、「米12月利下げ」を“90%弱”の確率で織り込んでいますので、リスクとすれば“その巻き戻し(上振れ→ドル買い)”の場合と考えられます。
ただ「米12月見送り」となるには“かなりの上振れ”が必要と見られるだけに、“多少の上振れ”程度では…?


◆ 明確に抜け切れるか・・・!? - “200日移動平均線”

テクニカルを見ると、やはり冒頭で記した“200日移動平均線(本日は152.012円)”がポイントと見られます。
明確に上抜けると“さらなる上値模索”が期待される反面、このまま押さえられると“目先の上値確認”と捉えられかねない分水嶺…。

発表までは“動きづらい(揺れ動き)”、発表後に“動意づく”を想定しつつも、“決め打ち”することなく、“臨機応変”に対応したいところです。
個人的には“後者(目先の上値確認)”の可能性を鑑みながら・・・。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

153.753(ピボットハイブレイクアウト)
153.226(11/27高値)
153.115(11/20~12/3の61.8%戻し、週足・一目均衡表先行スパン上限)
上値5:153.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:152.695(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
上値3:152.467(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:152.260(11/20~12/3の50%戻し)
上値1:152.192(12/10高値)
前営業日終値:151.954(200日移動平均線、大台)
下値1:151.765(50日移動平均線)
下値2:151.522(12/6~12/10の23.6%押し)
下値3:151.353(12/3~12/10の23.6%押し)
下値4:151.215(50週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値5:151.107(12/6~12/10の38.2%押し)
151.000(大台)
150.902(12/10安値)
150.834(12/3~12/10の38.2%押し)
150.772(12/6~12/10の50%押し、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)
150.414(12/3~12/10の50%押し、12/6~12/10の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

99.217(11/27高値、11/20~12/6の61.8%戻し)
98.965(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、大台)
98.753(11/28高値)
98.679(100日/20日移動平均線)
98.528(11/29高値、11/20~12/6の50%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
98.334(20週移動平均線)
98.017(12/2高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
97.795(12/9高値、11/20~12/6の38.2%戻し)
上値5:97.695(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:97.474(12/10高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:97.296(12/10高値後の61.8%戻し)
上値2:97.135(12/10高値後の50%戻し)
上値1:97.025(日足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:96.919(-1σ)
下値1:96.672(100週移動平均線)
下値2:96.457(12/10安値、ピボット1stサポート)
下値3:96.390(12/6~12/9の61.8%押し)
下値4:96.000(大台)
下値5:95.933(ピボット2ndサポート)
95.618(12/9安値)
95.521(12/6安値)
95.409(ピボットローブレイクアウト)
95.324(9/18安値)
95.082(-2σ)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

198.468(11/11高値、11/15高値、+2σ)
198.000(大台)
197.774(11/20高値)
197.000(大台)
196.601(11/21高値)
196.348(日足・一目均衡表先行スパン上限)
195.940(+1σ、大台)
195.488(11/20~12/3の76.4%戻し)
195.135(50日移動平均線)
195.000(大台)
194.805(11/22高値、200日移動平均線)
194.627(11/25高値)
194.101(12/10高値、週足・一目均衡表基準線、11/20~12/3の61.8%戻し水準)
前営業日終値:194.062
193.948(週足・一目均衡表転換線、大台)
193.830(日足・一目均衡表基準線)
193.365(50週移動平均線)
193.280(週足・一目均衡表先行スパン上限、20日移動平均線)
193.000(大台)
192.618(100日移動平均線、12/3~12/10の23.6%押し)
192.460(12/10安値)
192.181(20週移動平均線)
192.000(大台)
191.763(日足・一目均衡表先行スパン下限、12/3~12/10の38.2%押し)
191.095(12/3~12/10の50%押し)
191.000(大台)
190.908(-1σ)
190.604(12/9安値)
190.345(12/5安値、12/3~12/10の61.8%押し)
190.000(大台)

《10:50》
《11:30、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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