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マネパ為替分析 日刊レポート

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“すぐさま戻る”を前提に…!?

2024年11月25日

◆ “巻き戻し”先行・・・ - 一時“155円台”回復

先週末は「欧・英の製造業/サービス業PMI」は軒並み“予想を下回り”、“ユーロ売り・ポンド売り→ドル買い・円買い”が目立ちました。
もっとも“強め”の「米製造業/サービス業PMI」は米10年債利回りを“上昇(→4.430%)”、NYダウも“最高値更新”しており、「リスク回避姿勢」は一旦緩んでいます。
週末に絡んだ「ポジション調整」も加わったことで、ドル円は一時“155.020円”へと巻き戻されていきました。


◆ ただ“上値の重さ”は如何ともしがたく、さらに・・・?

一方で「リスク回避姿勢」は払拭されたわけではなく、“上値の重さ”は如何ともしがたいものがありました。
このためそこから“さらなる上値模索”につながることはなく、“154円台”に押し戻されて先週末の取引を終えています。
そして「米財務長官人事」を巡って、週明けの本日は“ギャップダウン”でスタートしています。

 『トランプ次期大統領、財務長官にベッセント氏を起用』

ヘッジファンド出身である同氏の起用について、マーケットは“ドル売り”で反応しましています。
「貿易不均衡是正」を背景にした“ドル安志向”を先取りするフローといえます。


◆ それでも“継続性”となると・・・!?

ただし同氏は「あからさまなドル安政策」を後押しするには至っていませんので、「ポジション調整」を超す“継続性”については微妙といわざるを得ません。
そうなるとどこまで下値模索できるかは、やはり“懐疑的”に考えざるを得ない局面ともいえます。

特に今週は明日以降に「主要な米経済指標」を控える中、「感謝祭(28日)以降は休暇入り」となるスケジュール感でもあります。
やはり“目先の利益確定売り”が優先されやすいものの、“新たなポジション形成”は手控えられやすいと見るのが妥当なところ…。

先週末に“収斂圧力”がかかっていたように、“154円台”はいわゆる「居心地の良さ」が意識されやすい水準でもあります。
“下抜けor上抜け”する場面があったとしても、目先は“すぐさま戻る”と見ておくのが、やはり妥当といえるかもしれませんね。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

157.097(7/23高値)
157.000(大台)
156.753(11/15高値)
156.374(+2σ、ピボットハイブレイクアウト)
156.000(大台、11/15~11/18の76.4%戻し)
155.883(11/20高値)
上値5:155.676(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:155.405(11/21高値)
上値3:155.267(ピボット1stレジスタンス)
上値2:155.130(11/20~11/21の61.8%戻し、+1σ)
上値1:155.020(11/22高値、日足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:154.857
下値1:154.598(11/22NYタイム安値後の61.8%押し)
下値2:154.382(11/22NYタイム安値後の76.4%押し)
下値3:154.189(11/22NYタイム安値、ピボット1stサポート)
下値4:154.000(大台)
下値5:153.912(11/21-22安値、20日移動平均線)
153.843(11/18安値、11/8~11/15の61.8%押し水準)
153.544(ピボット2ndサポート)
153.410(11/12安値)
153.268(11/19安値、11/8~11/15の76.4%押し)
153.135(ピボットローブレイクアウト)
153.052(週足・一目均衡表先行スパン上限、大台)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

101.786(+2σ)
101.687(ピボットハイブレイクアウト)
101.555(11/20高値)
101.270(+1σ、11/20~11/22の76.4%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:101.144(11/21高値)
上値4:101.000(大台、11/20~11/22の61.8%戻し)
上値3:100.915(日足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:100.802(11/22高値、11/20~11/22の50%戻し水準)
上値1:100.729(200日/20日移動平均線)
前営業日終値:100.639
下値1:100.488(日足・一目均衡表転換線、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:100.238(-1σ、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:100.057(11/22安値、50週移動平均線、大台)
下値4:99.706(100日移動平均線、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、-2σ、ピボット2ndサポート)
下値5:99.496(11/19安値)
99.421(11/15安値、ピボットローブレイクアウト)
99.088(10/8安値、20週移動平均線)
99.000(大台)
98.918(日足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

198.692(+1σ)
198.468(11/11高値、11/15高値)
197.990(大台)
197.774(11/20高値)
197.000(大台)
196.908(20日移動平均線)
196.601(11/21高値、11/20~11/22の76.4%戻し)
196.000(大台)
195.895(11/20~11/22の61.8%戻し)
196.331(日足・一目均衡表基準線)
195.314(11/20~11/22の50%戻し)
195.021(50日移動平均線、大台)
194.805(11/22高値)
194.749(200日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、11/20~11/22の38.2%戻し、-1σ)
194.103(週足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:194.026(100日移動平均線)
194.000(大台)
193.735(20週移動平均線)
193.619(-2σ)
193.000(大台)
192.854(11/22安値、50週移動平均線)
192.450(週足・一目均衡表先行スパン上限)
192.365(日足・一目均衡表先行スパン上限)
192.000(大台)
191.731(10/4安値)
191.000(大台)
190.415(10/2安値)
190.000(大台)
189.856(10/1安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)

《10:55》
《11:25、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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