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為替イブニング海外市場2025年2月26日

2025年02月26日
(コラム執筆時間:19時06分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円148.50~150.00
ユーロ円156.00~157.50
ユーロドル1.0430~1.0580
豪ドル円93.80~95.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

2月の米消費者信頼感指数は2021年8月以来の大幅な低下となり、米景気減速懸念が俄かに台頭する中、米下院は25日の本会議で、2025会計年度(24年10月-25年9月)の予算決議案を賛成217、反対215の賛成多数で可決し、また、連邦債務上限を4兆ドル引き上げるなど、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る事態を回避する意図が鮮明になりだしている。市場はトランプ2.0に振り回されているが、同大統領は同盟国に対しても、見返り戦術を駆使しており、ある意味では相手の弱みに漬け込んだ秩序無き対応策とも言える。穿った見方になるが、ロシアや中国など独裁的主義に対しても、独裁的な発想で臨むのがベストとも言えるのかもしれない。反面、強いドルと貿易不均衡是正の為のドル安志向も根強く、矛盾だらけのトランプ政権の賞味期限切れも考慮しなければならず、為替のみならず、株式市場への影響も避けられない情勢にある。引き続き直近のレンジ幅を重視すると共に、ストップロスの配置

一方、ドル円は円高基調が嫌気される中、東京株式では日経ダウが一時節目の3万8千円割れになるなど警戒感を強めている。そして、米債券利回りの低下もドル円150円台の上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅をドル円148.50~150.00円を重視し、同レベル前後からナンピンビ売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、ECBの下げ観測を踏まえて、戻りの鈍さが意識されてはいるが、米債券利回りの低下も加わり、1.05前後でもみ合い相場が続いている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0430~1.0580を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円148円台半ば前後から押し目買いと共に、ドル円150円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.04台半ば前後から押し目買いと共に、1.05台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円150円前後から断続的に散見されており、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円149円割れを視野に、現状ではドル円148円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めており、拙速的な上値トライも下値トライも慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅を重視し、1.05台半ば以上からナンピン売りと共に、1.04台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円148円台半ば前後ではロング、ドル円150円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は156円前後から押し目買いと共に、157円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円割れから押し目買いと共に、95円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.00150.50
ユーロ円155.50158.00
ユーロドル1.03801.0630
豪ドル円93.3095.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円148.00150.50
ユーロ円155.50158.00
ユーロドル1.03801.0630
豪ドル円93.3095.80
現在のポジションン
ユーロドルショート50,000☆1.0500(SL1.0580買い)
2025年2月収支経過(03~26日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥10,000+¥35,000
ユーロ円+¥120,000
ユーロドル
豪ドル円+¥115,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
ドル円買い50,000☆148.80(SL148.30売り)
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000149.70(SL150.30買い)
ドル円買い50,000148.00(SL147.50売り)
ユーロ円売り50,000157.50(SL158.00買い)
ユーロ円買い50,000156.00(SL155.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0580(SL1.0630買い)
ユーロドル買い50,0001.0450
豪ドル円売り50,00095.50(SL96.00買い)
豪ドル円買い50,00094.00(SL93.50売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000150.00(SL150.50買い)
ドル円売り50,000☆△149.50(148.80ロングカバー)+¥35,000
ドル円買い50,000148.50(SL148.00売り)
ユーロ円売り50,000157.50(SL158.00買い)
ユーロ円買い50,000156.00(SL155.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0580(SL1.0630買い)
ユーロドル買い50,0001.0450
豪ドル円売り50,00095.30(SL95.80買い)
豪ドル円買い50,00093.80(SL93.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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