鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 151.50~153.50 |
ユーロ円 | 159.00~161.00 |
ユーロドル | 1.0350~1.0500 |
豪ドル円 | 95.50~97.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場は日々トランプ政策運営に翻弄されているが、昨日発表された米1月PPIは市場予想を上回る伸びを示したものの、金融当局が重視する個人消費支出(PCE)が低下しており、米債券利回り低下を促してた。このため一旦ドルロングを手仕舞う動きが加速している。そんな中、トランプ大統領が相互関税に関する措置に署名したものの、実質的な関税措置は4月以降に持ち越される見通しであり、相対的に楽観的な見方が広がりつつある。一方、FOMCによる追加利下げは後退しており、過度なドル安局面も描きづらい状況にある。いずれにしてもトランプ政権に振り回される展開が続くであろうが、依然として同大統領はありとあらゆる問題に介在しており、予断を許せない外部環境にある。引き続きレンジ幅を通常よりも拡大し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの動向次第とも言えるが、市場心理としてもトランプ大統領による貿易赤字改善志向は根強く、改めて155円台の重石が意識されており、拙速的な上値トライは慎重になっている。そして政府日銀による追加利上げが現実味を帯びれば、一気に150円割れも想定せざるを得ないだろう。引き続きレンジ幅ドル円151.50~153.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECB追加利下げは織り込み済みではあるが、ロシアとウクライナの停戦交渉を好感して底堅い展開が予想される。ただドル円と同様に1.05前後が重石になっており、拙速的な上値トライには慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0350~1.0500を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、151円台半ば前後から押し目買いと共に、153円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば前後から押し目買いと共に、1.05前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は戻りの鈍さを意識しており、現状ではドル円153円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は152円割れを視野に、151円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ストップロスを巻き込んで底堅い展開ではあるが、現状ではユーロドル1.05台への警戒感を強めており、1.05前後からナンピン売りと共に、1.03台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円151円台半ば前後ではロング、153円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は159円前後から押し目買いと共に、161円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円台半ば前後から押し目買いと共に、97円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 158.50 | 161.50 |
ユーロドル | 1.0300 | 1.0550 |
豪ドル円 | 95.00 | 98.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 151.00 | 154.00 |
ユーロ円 | 158.50 | 161.50 |
ユーロドル | 1.0300 | 1.0550 |
豪ドル円 | 95.00 | 98.00 |
現在のポジションン
No position |
2025年2月収支経過(03~14日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥35,000 | +¥40,000 |
ユーロ円 | +¥205,000 | +¥50,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥140,000 | +¥55,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆160.80(SL161.30買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 154.80(SL155.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△153.50(154.30ショートカバー)+¥40,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 161.00(SL161.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△159.80(160.80ショートカバー)+¥50,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0480(SL1.0530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0330(SL1.0280売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.50(SL98.00買い) |
豪ドル円買い | 100,000 | ★△96.50(97.05ショートカバー)+¥55,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.80(SL95.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 153.50(SL154.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.50(SL151.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 161.00(SL161.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 159.00(SL158.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0500(SL1.0550買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0350(SL1.0300売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.50(SL98.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.50(SL95.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。