先週は「トランプ発言」、そして「日銀会合」で揺れ動く展開でした。
まず「関税強化策発動」を就任直後は見送ったことで、週初は“ドル売り”が目立ちました。
ただし『カナダ&メキシコに25%関税、2/1日に実施』とすぐさま発言したことで、一転して“ドル買い戻し”が進行する場面も見られています。
一方で「日銀会合」は“0.25%利上げ”が実施されましたが、“想定通り”ということもあり、反応は目立ちませんでした。
ただ「展望レポート」で“インフレ見通し上方修正”され、“タカ派寄り(少なくともハト派ではない)”と受け止められたことで、“円買い”が進行する場面が見られました。
しかしこちらも植田日銀総裁の『利上げが後手に回るリスク(ビハインドザカーブ)を深刻視していない』と述べられたことで、「利上げを急がない」と捉えられ、“円売り戻し”がその後には進行しています。
こうして“上を下へ(下へ上へ)”と揺れ動いたものの、“方向感定まらず”を脱するには結局至りませんでした。
今週の注目は「FOMC」と「ECB理事会」、そして引き続き「トランプ大統領発言」と見られますが、“FOMC据え置き”“ECB0.25%利下げ”はほぼ完全に織り込まれています。
このためテーマ化はしづらく、“波乱要因”となる可能性は低いと見ざるを得ないところです。
そうなると「トランプ発言」一択ということになりますが、こちらは“何が飛び出すかわからない”といった類のものとなるだけに・・・?
“円買い材料出尽くし”との見方が強まる中、ドル円は“下値の堅さ”が意識されやすいと見られますが、やはり“決め打ちは厳禁”と考えておく必要がありそうです。
《12:35》
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